前編では北海道ならではの素材を使った商品を紹介してまいりました。後編ではお取り組み先さまのものづくりへの熱意やオーガニック農業・酪農への未来への取り組みををご紹介させていただきます。
前編はコチラ

ノースプレインファーム 持続可能な酪農を北海道オホーツクで実現

のんびりと草を食む乳牛たち

おこっぺ有機牛乳でおなじみの『ノースプレインファーム』は持続可能な酪農を実現するため、 “大地も牧草も牛も人もみんな健康であること”をテーマに自社で牛だけでなく牧草も育てています。オホーツクの冷涼な土地では、夏も冬も自由に動き回り、牛ものびのびと過ごせるそうです。

また、持続可能な未来のために興部町の学校給食にも毎日有機牛乳を提供し、地域の子供たちの健康を支えています。

寒暖差で甘みが増し、おいしく育ったハスカップ。今回の北海道フェアでは前回大人気だった「おこっぺのむヨーグルト(ハスカップ)」が復活。

広大な大地で豊かに育った乳製品をぜひこの機会に味わってみてください。

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この町が大好きだから、「町の名前」の牛乳をつくったんです 〜ノースプレインファームの「おこっぺ」シリーズ〜
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折笠農場

貴重な有機粒マスタード畑。ビオセボンに初登場します!
折笠農場さんは、ビオセボンの象徴的な売り場のひとつであるオーガニック農産コーナーや、お総菜コーナーで人気の「ポテトフライ」用のじゃがいもなど、お客さまにも大変おなじみの生産者さんです。
今回は新商品として、じゃがいもを最⾼に美味しくするマヨディップが登場。
さらに、生産過程が複雑で国内での製造が難しいとされている貴重な有機粒マスタードを販売頂くことになりました!
じゃがいもを知り尽くしたからこそのORIKASAオーガニックマヨディップ。当然相性抜群です!

約50年前から、「安全・安心」をモットーに農業をされてきた折笠農場さん。自然栽培の農作物は当初、必要とされているお客さま向けに一部を自然栽培されていましたが、北海道という広大な土地だからこそ実現するこの栽培方法をもっと知ってもらい、届けたい!と思い至り、約23年前に有機JAS認証を取得されました。

「北海道の農家としてやらなきゃいけないことなのだと気付いたのです。はじめは原料供給だけでしたが、今はより身近な存在と感じていただくべく商品化にも取り組んでいます。おいしさはもちろん、食卓の上にこれがあったら喜んでくれるかな…ということをイメージしています。」

とても細かいマスタードの粒。収穫も選別もなんと全て手作業!

お酢・マスタードなどの調味料は華やかさがないけれど、ずっと使い続けてもらえるものを、誰も追いつかないレベルで実現したいと熱い想いを語っていただきました。

マスタードは一大産地であるカナダより種を仕入れています。辛味が少なく旨味があるホワイト、辛味が強くてスッキリした味わいのブラウンなど、おいしい品種を選び抜きました。新商品の「有機粒マスタード」は3つのマスタードがブレンドされています。

病気に強い有機じゃがいもの栽培が未来のカギ

「“みどりの食料システム戦略”※によりオーガニックが国家戦略となったこの先の未来には、病気に強い品種の栽培がとても重要です。さらに有機農業従事者として、生産した有機農産物の良さをみんなに広めなければならないと責任を感じています。」

※みどりの食料システム戦略:「みどりの食料システム戦略」は、農林水産省が策定した食料・農林水産業の生産力向上と持続性の両立をイノベーションで実現させるため、中長期的な観点から戦略的に取り組む政策方針です。(農林水産省HP

折笠農場さん(中央)とビオセボンバイヤー小池(左)・浅田(右)。7月、じゃがいもの花が咲く美しい畑にて

折笠さんの考える責任の一つとして、未来の子ども達のために、学校給食をオーガニック化するプロジェクトを進行されています。地元の幼稚園・小中学校に100%オーガニックカレーの提供を今後はじめられるとのことでなんともうらやましい!

「全国の必要とするお客さまイメージしたときに、まずは地元の子どもたちにオーガニックのおいしさを体験してもらう場が必要だと考えました」
おいしいものを供給することで、喜んでもらいたい。

持続可能な農業を続けつつ日本の“おいしい”を同時に開拓することが折笠農場さんの使命といいます。
ビオセボンでは売り場で展開することで、お客さまと生産者さんを想いでつなぎ未来の農業を応援しています。

営農企画 未来のためにスマート農業にも積極導入!北海道を代表する生産者

最大規模の有機小麦農場にて。今城正春さん(左)と。

29年前(1993年)、今城さんが就農されたとき、国内は今よりずっと厳しい環境で苦労をされていたそうです。そんな時に有機栽培に出会い、どうせ厳しい環境であれば!と前向きな気持ちで有機小麦、有機大豆生産への挑戦をスタートされました。

現在では200ヘクタールを保有する大規模有機農家となり有機小麦・大豆の約10%は今城さんが作られたものといわれるほど。貴重な有機原料を求める日本全国から引っ張りだこに。

そんな今城さんに有機農業を始めたきっかけを伺うと「約30年前、国産小麦は総量の数%しかなかった。輸入小麦が主流の中、いつか輸入が大変な時代がくるぞと思っていました。食糧不足はその時すでに何十年も前から言われており、いつかは自給自足が日の目を見ると予期していました。まさに今、そういう時代になってきたよね。」と先見の明を明かしてくださいました。

誰もが食べられる有機農業をめざして

「お客さまが求めていても、売れなければ持続可能にならないし、作る意味がないという考えで続けてきました。だから私は“誰のために作るのか?”を理念にしています。」

常に新技術を取り入れることで生産量を増やし、より多くのお客さまの手に取ってもらえるよう研究されています

営農企画さんでは難しい有機農業を大規模にするため完全自動化を目指しており、秘策をお持ちだそうです。「衛星など新しい技術(スマート農業技術)を駆使すれば、もっと農業は面白くなるのです。データを基に作業を組み込んでいけば、持続可能な農業は実現するし、もっとたくさんのお客さまに届けられるようになるのです。」
そんな今城さんはスマート農業技術を取り入れた就農者の立場から、各方面のアドバイザーとしてもご活躍されています。
前出の“みどりの食料システム戦略”を担う一員として昨年、「北海道有機農業推進協議会」を立ち上げ、国産有機小麦1000トン生産プロジェクトの中心メンバーとして活動されています。
今城さんが推し進める持続可能性と大規模を視野にした次世代の有機農業は、今後ますます注目されていくことでしょう!

豊かな自然に恵まれた興部町の夜空に広がる満天の星

ビオセボンらしさにあふれた北海道フェアを前後編で紹介してきました。
大地の恵みで丁寧に育まれた商品のラインナップはいかがでしたでしょうか?
生産者さんと当社バイヤーたちのアツい想いがわくわくする新たな商品開発へと繋がっています。
そしてお客さまに楽しくお買いものをして頂くことが、持続可能な生産に対する応援となるのです。
どうぞ次回もお楽しみに!

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