ご来店された時、まず目に入るのはどのコーナーですか?おそらくバルクフーズではないでしょうか。
ビオセボンといえば!お菓子作りに欠かせない穀類はもちろん、ナッツやドライフルーツ、チョコレートまで140種類もの素材が少量から揃う人気のコーナーです。(※店舗により扱いアイテムが異なります)
今回はこの売場をビオセボンイチ魅力的なものにしてくださっているアルファフードスタッフ株式会社さま、そして株式会社長良園さまにお話をうかがってまいりました!(以下敬称略)
2016年麻布十番店(1号店)へ!バルクとの出会いは2016年のことでした
アルファフードスタッフは1925年に名古屋で創業。もともとお菓子の原料となるお砂糖を全国へ届ける問屋でした。食の安全安心を追求するうち、次第に砂糖以外の扱い品目が増えていきます。卸先のお客さまのご要望をきっかけに2006年には輸入業者、製造業者として有機JAS認証を取得。手始めにまずはアメリカより有機小麦の輸入を開始、その後有機原料の取り扱い品目を増やし、現在では12ヶ国から140種類を越える商品を輸入しています。
ビオセボンとの出会いは2016年にさかのぼります。1号店オープンに向け全社員が奔走していた頃です。当時、オーガニック認証を受けた商品は国内にあまり流通していなかったため、「ビオセボン(=オーガニックっていいね!)」を屋号に掲げていたものの、肝心の商品をどのように調達しお店に並べるか頭を悩ませていた当社にとって、まさに救世主のような存在だったと調達責任者、今井顕輝は言います。
「バイヤーとしての長年の経験を活かしても、オーガニック商品の品ぞろえは非常に難しいものでした。すでに取り扱いのある会社さんと手を携えて、オーガニックの輪そのものを大きく広げながら店舗運営していくことが大切なのだと、気づかされました。」
それほどオーガニックという分野は、点と点がつながり線へとイノベーションが起きるには、途方もなく時間がかかるものに思えました。
一方、アルファフードスタッフでも海外から調達した有機商品を、幅広く安定的に取り扱ってもらえる販路がないなどさまざまなハードルがありました。
出会うべくして出会った2社は手を取り合いました。課題であった安定的な流通販路はビオセボンが担い、国内でオーガニック商品が揃わないという悩みはアルファフードスタッフが解決してくださったのです。こうして2016年の1号店では90種類ものバルクフーズを取り揃えていただきました。バルクコーナーはアルファフードスタッフのおかげでオープンすることができたのです。
オーガニック認証付商品をもっと日本へ!お菓子メーカーのバトンを繋ぐ伝道師として
自らバルクコーナーに立ち、定期的にお客さまと対話をされてきた浅井さんはある日、お客さまから「国産オーガニックのお菓子が少ない」との申し出をいただきます。
調べてみると、経産省の統計では全国に1万社近くある菓子製造卸の中で有機JAS認証工場は10社程度しかないことが分かったのです。そこで一人でも多くのお客さまに有機のお菓子をお届けしようと、ブランド「Biokashi(ビオカシ)」を立ち上げ全国販売を開始します。
さらにそれまでの経験と知見を活かし、オーガニックの意義や将来性を広く伝え、お菓子の製造工場に認証取得のアドバイスをするという、まさにオーガニックの伝道師的なライフワークをスタートされます!
「オーガニックのお菓子を作るためには、二つのハードルがあります。一つ目はオーガニックの原材料、二つ目は製造工場のオーガニック認証です。私たちはオーガニックの原材料はもっていますが、認証をもった製造工場が殆どありませんでした。そこで、お菓子の製造工場を周りながらオーガニックについて説明し、認証を取って頂き、一緒に販売する。つまりはオーガニックの輪を広げる活動を始めました。」
こうしてオーガニックの輪を広げていく過程で出会った長良園市川嘉宏社長は、浅井さんとの初面談でその情熱に心を打たれ、たった2時間程度の面談の最後には、思わずこう宣言したそうです。「オーガニック認証に挑戦します!一緒に良いお菓子を作っていきましょう!」
2021年1月 3社協働で開発!国内初の有機JAS認証付チョコ掛け商品発売
創業以来69年間お土産用のお菓子を作って地域のお客さまとともにこれまで成長してきた長良園にとって、オーガニック認証取得に取り組むことは大きな挑戦でした。
以前から安全安心なお菓子を提供したいという気持ちを持って、添加物不使用のお菓子など様々な分野に積極的にチャレンジしていましたが、「オーガニックとはなんだろう?」というところからスタート。社内スタッフの理解をより高めるために、まずはオーガニック商品を手に取り喜ぶお客さまの声を共有することから始まりました。
こうして有機JAS認証を取得した商品第1弾として、「Biokashi」オーガニック生おからクッキーが誕生しました。
当時、国内はダークチョコレートブーム。バルクコーナーでもチョコレートが大ヒットしていました。
一方で有機JAS認証を取得したチョコレートコーティング商品を製造できるメーカーは国内にはなく、流通はチョコレートそのものに限られていました。
柱であるお菓子作りへの情熱は維持しつつ、有機JAS認証取得の第2弾としてチョコレートコーティングという未知の技術への挑戦。それを長良園ではアルファフードスタッフの協力を得ながら、コーティングに適したチョコレートの選定、設備投資、さらにオーガニック認証の取得まで、すべてを同時進行で進めていったのです。
こだわりの配合比率!
原材料の目利き、菓子製造、それぞれのプロの技が結集してうまれたダークチョコアーモンド、ダークチョコイチジク、ダークチョコレーズンの3種類のチョコ掛けは大ヒットとなりました!
「国内で長年お菓子を作ってきた長良園だからこそ、日本のお客さまの口にあう繊細な商品作りが可能だと考えました。そして、既に世の中で売れているチョコ掛けナッツを販売するのであれば、どこよりもおいしいものを作ることでお客さまを驚かせたかった。」
独自の技術によって、光沢剤を使用していないにもかかわらず表面が綺麗で溶けにくくクーベルチュールチョコレートとフルーツが贅沢に味わえる絶妙な配合比率を生み出しました。
「温度湿度の管理、ナッツのロースト調整、チョコレートのかかり具合など日々試行錯誤を繰り返した結果、アーモンド、イチジク、レーズンの3種類をまずは作ることができました」
注目して頂きたいのは、大きさや形が様々なチョコがけのドライフルーツが本当に美味しく食べられることです。
「不揃いな形をしているドライフルーツに綺麗にチョコレートをかけるのはかなり難易度が高い作業でした。」
「オーガニックの物語をどのように伝えていくのか」
「工業立国として成り立ってきた日本では、いかにして製造エラーを0%にするかということに注力してきました。消費者の間でも“均一であることがよいこと”という価値観が長く続いていましたが、オーガニックの伸長により均一ではないことを認めていた日本古来の文化を思い出しつつあるように思います。SDGsの流れによりこれからもっと受け入れられる社会ができてくるのではと考えています」と弊社今井は言います。
例えばバルクコーナーで大人気のドライイチジクは、あえて選別をせず色が違うことが普通だと伝えてきました。食の世界ではこういった“揺らぎ”をいかにして認めていくかがとても大切です。
オーガニック=体に良いけれど高価なもの、という印象を拭い、「オーガニックを日常に」していただくために、商品すべてにかかわる皆さまのバックストーリーを伝え、お買い物をして頂くことで豊かな気持ちになっていただきたいとビオセボンでは願っています。
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※写真はイメージです。
※オーガニック以外の商品もご紹介しております。
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